アデランスのCSR

アデランスグループは、創業以来「お客様の毛髪の悩みを解決する」ために、当社が実現できる価値や強みを「事業と一体化」することに取り組み続けてきました。その価値共創型のCSR活動について3つのポイントからご紹介します。

※このページには過去の活動も含まれています。最新の活動についてはこちらをご覧ください。

ポイント1: 本業を通じたCSRと定義づける

アデランスのCSR活動における1つ目のポイントは、CSRへ取り組むことの意義を「健全で永続的な企業成長を目指す。」と成長ドライバーとすることで、事業との一体性を明確にし、本業を通じたCSRと位置づけたことにあります。

アデランスグループのCSR活動の特徴

アデランスグループのCSR活動は、「社会的価値を持った活動」をさらに深め、広げていくことで、
お客様や社会からの信頼に基づいた、健全永続的企業成長を目指すことです。

CSRピラミッド図

社外から評価の高かった4つの活動

アデランスグループは、創業以来、社会的価値を持った活動が社内に存在しており、それを「事業と一体化した価値共創型CSR」として明示することを、CSRの活動起点とし、それがお客様と社会から信頼された、健全で永続的な企業成長につながることを唱えました。

社会・地域貢献

1978年から「愛のチャリティ」を実施しています。

当チャリティは「お子さまの髪の悩みを心の傷にしないために」をテーマに、病気やケガなどの理由で脱毛に悩む4歳から15歳のお子さまに、ウィッグをプレゼントするものです。

愛のチャリティ

お客様の安心・安全

病院内に理美容室を展開し、店舗のバリアフリー化や車椅子に乗ったままカットやシャンプーができる移動式理美容車椅子の全店導入など行い、病気や治療によるデリケートな毛髪の悩みを抱える患者さまに外見(アピアランス)ケアなどのさまざまなサポートを行っています。

病院内美容院

環境への取り組み

2009年より「フォンテーヌ 緑の森キャンペーン」と称し、環境コミュニケーション企業である「ツバルの森」を通じ、 国内の山間部等に木を植える活動を行っています。

フォンテーヌ 緑の森キャンペーン

学術・文化活動

当社独自の芸能用ウィッグは、さまざまな舞台、映画、テレビやコンサートなどで使用され、日本におけるウィッグ文化の提唱を行っています。スタジオADは、アデランスの文化芸能部門で、ウィッグとヘアメイクのエキスパート集団です。

劇団四季 ミュージカル『キャッツ』のウィッグにも採用
(撮影:堀勝志古)

この方向性を最初の段階で示したことで、アデランスグループのCSR活動は「タニマチ的寄附行為」といった狭義での社会貢献活動に陥ることなく、創業理念の具現化や事業範囲の拡大と軌を一にしたダイナミックな活動へと進むことになりました。

ポイント2: 「社会的価値を持った活動」の「見える化」

アデランスのCSR活動における2つ目のポイントは、組織横断的に存在する社内の「社会的価値を持った活動」の「見える化」の徹底を図り、その価値を社内外に積極的に伝達していったことです。

組織横断的掘り起こし

組織内に存在する社会的価値を掘り起こすために、商品企画から販売後のアフターケアまでの全事業プロセスをCSR視点から検証をし、事業部門ごとに取り組んでいる活動について各担当者へのヒアリング、海外子会社のCSRへの取り組み内容を調査するなど、組織横断的に、そしてグローバルに、社会的価値を持った活動がどのように行なわれているかを見出し、そうした活動の記録化に注力していきました。

社会・地域貢献

  • 愛のチャリティ

  • ピンクリボン運動への協賛

  • One Worldプロジェクトへのお手入れ支援(2012年7月1日~2021年6月30日)

  • 大学との寄附講座(〜2024年)

  • 大学との共同研究

  • サンタスマイル活動

  • My New Hairへの支援

  • タイの病院等へのウィッグ寄贈(コロナ禍以降、休止中)

  • NPO法人JHD&Cへの協力

お客様の安心・安全

  • 病院内ヘアサロンのバリアフリーと移動式理美容椅子

  • 適切な接客のための医療接遇講習

  • 業界団体での活動

  • タイ工場でのISO9001

  • 医療用ウィッグのJIS規格化

  • 国連グローバル・コンパクトへの署名

  • ウィッグの耳充て部分にチタンを採用

環境への取り組み

  • フォンテーヌの森のエコサイクル

  • 節水用シャワーヘッドの導入

  • タイ工場でのISO14001

  • 店舗等での節電に関する対応

  • ウィッグの廃棄やリサイクルの新たな取り組み

  • タイ工場での廃材の効果的利用

  • LEDを活用した店舗へ

  • 3Dスキャナーによる型取りシステム

学術・文化活動

  • スタジオADのエンターテインメント ウィッグによる文化活動

  • 毛髪関連学会への協賛

  • 人工毛髪の研究開発

  • 大学などでのCSR特別講義

  • 学会でのCSR事例発表

  • 学会での学術セミナーの実施

  • アナリスト・投資家向けセミナーの実施

  • 輝く人の応援

社内外CSR広報活動

こうして掘り起こされた社会的価値を持った活動を、継続されてきた期間やCSR的視点からの重要度やその範囲から区分し、一覧化をし、そして積極的な社内外での発信活動を続けました。社外からのフィードバックでは、当社が考えている活動が独りよがりの思いにならないように、客観的な評価をいただくのに有効でした。

「見える化」の実現

そのようにして、評価の高かった内容を中心に、「社会・地域貢献」「お客様の安心・安全」「環境への取り組み」「学術・文化活動」に区分し、「見える化」の完成形として「CSRコミュニケーションレポート」と「小冊子:笑顔のために」「CSR書籍:すべては笑顔のために」にまとめました。

CSRコミュニケーションレポート

CSR小冊子「笑顔のために」

ポイント3: 国内外・新たな領域へのCSR活動の広がり

アデランスのCSR活動における3つ目のポイントは、CSR活動の基軸を営業現場におくことで、お客様に最も近い場所で倫理的な要素を持った取り組みが躍動感を持って行なわれていることです。

当社では、教育研修という形ではなくCSR社内広報として、私たちの活動に対する外部評価をCSR小冊子「笑顔のために」を用いながら伝えることにしました。営業会議などの場を利用したCSR報告は、社員にとって、日々の業務に負荷されることではなく、今まで行なってきた活動への再認識、または、社内にありながら今まで知らなかった活動との出会いといったようにポジティブなものとなりました。

自社の取り組み内容を知った営業現場の人たちは、CSR小冊子を家族に見せるだけでなく、お客様に手渡すようになり、この小冊子は、お客様にも営業現場の社員の笑顔と一緒に届けるようになりました。

また、営業とCSRが連携し、「髪の毛のお手入れとウィッグセミナー」のテーマで、証券会社や保険会社などが主催する顧客向けセミナーでお話したり、大学での特別講義で営業のトップが「企業価値と社員の帰属意識を高めるCSR」という演題で講義をしたりと、活動の広がりを見せています。

大学での特別講義

さらに、日本だけでなく、海外子会社においても、スウェーデンやオランダ、ドイツでの病院内ウィッグショップサロンの開設、イギリスでのカリスマ美容師によるチャリティ活動を通じたウィッグを取り扱える美容師の育成支援、生産拠点であるタイの工場での緑化活動など、グローバルなステージへと進みだしています。

病院内ウィッグショップサロンのスウェーデンでの展開
「My New Hair」への支援
アデランス・タイ社の学校内植林

*具体的な取り組み内容は、本サイトの「海外での取り組み」ページをご参考ください。
<海外での取り組み> https://www.aderans.co.jp/corporate/sustainability/overseas/

以上の3つの特徴が効果的に組み合うことで、アデランスの独自性を持った価値共創型CSRとなっています。

ページ上部に移動する